落語「船徳」とダブる菅政権(笑)
2010年 11月 21日
古典落語には、作られた時代の世の中を見て風刺した噺が多くあります。僕も多くはありませんが、いくつかiTunesに入れて度々楽しんでいます。その中に名人古今亭志ん朝の「船徳」がありますが、いつの世も似たような事があるようで(笑)。
噺は落語に詳しい方は知っているのでしょうが、知らない方のために少し書いておくと、
商人の若旦那の徳兵衛は、船遊びが気に入ってしまって大川端にある船宿に居候をしている。ある日、「女にモテる」と船宿の若いものにおだてられていた若旦那は「船頭になりたい」と親方に懇願する。若旦那は無理を言って船頭にしてもらったのは良いが、ろくに櫓を漕ぐ事もできないのに、浅草観音様の四万六千日の縁日に向かう客2人を乗せる事になる。
このようなストーリーで進められますが、そこにちりばめられたエピソードがひとつひとつ現政権に例えられて面白い(笑)。ほとんど素人である船頭の船に乗った客は堪ったものではありませんが、船に誘った人物と嫌々ながら付いてきた2人の客の対比も面白いです。これを現在の日本に置き換えれば、素人の船頭は菅政権。客の1人「この船頭で良い」と乗り気でなかった友人を誘った方が、菅さん支持の民主党員。乗り気じゃなかったのが、最後まで迷って菅さん支持に転じた民主党員と言ったところでしょうか(笑)。
客が船に乗っているのに、船頭がなかなかやって来ない。なぜ遅かったのかと問うと、「ちょいと、ヒゲが伸びてたもんで」。まるでクリーンを謳っている人物の事のようですね(笑)。その後、竿を立てて船を岸から離そうとしますが、全く動きません。すると客が「何やってんだよ。まだ繋いであるじゃないか」(笑)。まぁ、何事も初心者は目先の事に捕らわれて肝心な事を見逃すもんです(笑)。
・・・船に乗ってしばらくすると、
川の端の石垣に近づいて行きます。
客1「どうでも良いけどね、この政権、だんだん端に寄ってくよ。
このまま放っておくと支持率一桁だよ」
船頭「ええ、この政権は支持率一桁が大好きでござんして(^^;
客1「バカな事言っちゃ行けないよ、カニじゃないんだから。
何とかしなくちゃいけませんよ。
ほら、ほら! おい、おい!
放っておいちゃいけないってんだよ!
ほら、ほら! 来たよ、ほら!」
『ドン!』(石垣に付いた音)
客1「なにしてんだよ!」
船頭「(ハァハァ)一桁・・・付きました」
客1「えばってるやつがあるかよ、おい。
あたしが教えてるんだよ。
一桁になるよってんだから、
もっと真ん中に戻したら良いじゃないか。
世間をご覧! あんなにアホが多いんだよ。
何でこんなに支持率下げちゃうんだよ!
早く上げなよ、間抜けだね。早くしなよ!」
船頭「(ハァハァ)うるさいね!
だから俺は素人は嫌いだってんだ。
政権が分かってないんだからぁ
そっちから見てるてぇと何でもないようだけどもね
政権ってのは大変なんだよ。
嘘だと思ったら、こっちきてやってみりゃぁいいんだよ。
もう、冗談じゃない。
そこの先の旦那! こうもり傘差してぼんやりしてないで
それつぼめて、有権者を突いてください。
政権の支持率上げないってぇとね、
いくらやっても動かないんだから。
早くしてください、早く。早く!」
客2「君ね、あたしはなぜあの男に
小言を言われなければならないんだ」
客1「良いから、悔しいだろうけどもさ、
こんな支持率も嫌でしょ?
だから、とにかくやっておくれ、我慢して。
えぇ、あたしに免じて。あたしが後で小言を言うから。
だからやっとくれ」
客2「ほんとにとろいね〜。冗談じゃない」
噺はまだまだ続きますが、お後がよろしいようで(笑)
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↑僕のツイートのまとめが見られます。あまりつぶやいていませんが(笑)
噺は落語に詳しい方は知っているのでしょうが、知らない方のために少し書いておくと、
商人の若旦那の徳兵衛は、船遊びが気に入ってしまって大川端にある船宿に居候をしている。ある日、「女にモテる」と船宿の若いものにおだてられていた若旦那は「船頭になりたい」と親方に懇願する。若旦那は無理を言って船頭にしてもらったのは良いが、ろくに櫓を漕ぐ事もできないのに、浅草観音様の四万六千日の縁日に向かう客2人を乗せる事になる。
このようなストーリーで進められますが、そこにちりばめられたエピソードがひとつひとつ現政権に例えられて面白い(笑)。ほとんど素人である船頭の船に乗った客は堪ったものではありませんが、船に誘った人物と嫌々ながら付いてきた2人の客の対比も面白いです。これを現在の日本に置き換えれば、素人の船頭は菅政権。客の1人「この船頭で良い」と乗り気でなかった友人を誘った方が、菅さん支持の民主党員。乗り気じゃなかったのが、最後まで迷って菅さん支持に転じた民主党員と言ったところでしょうか(笑)。
客が船に乗っているのに、船頭がなかなかやって来ない。なぜ遅かったのかと問うと、「ちょいと、ヒゲが伸びてたもんで」。まるでクリーンを謳っている人物の事のようですね(笑)。その後、竿を立てて船を岸から離そうとしますが、全く動きません。すると客が「何やってんだよ。まだ繋いであるじゃないか」(笑)。まぁ、何事も初心者は目先の事に捕らわれて肝心な事を見逃すもんです(笑)。
・・・船に乗ってしばらくすると、
川の端の石垣に近づいて行きます。
客1「どうでも良いけどね、この政権、だんだん端に寄ってくよ。
このまま放っておくと支持率一桁だよ」
船頭「ええ、この政権は支持率一桁が大好きでござんして(^^;
客1「バカな事言っちゃ行けないよ、カニじゃないんだから。
何とかしなくちゃいけませんよ。
ほら、ほら! おい、おい!
放っておいちゃいけないってんだよ!
ほら、ほら! 来たよ、ほら!」
『ドン!』(石垣に付いた音)
客1「なにしてんだよ!」
船頭「(ハァハァ)一桁・・・付きました」
客1「えばってるやつがあるかよ、おい。
あたしが教えてるんだよ。
一桁になるよってんだから、
もっと真ん中に戻したら良いじゃないか。
世間をご覧! あんなにアホが多いんだよ。
何でこんなに支持率下げちゃうんだよ!
早く上げなよ、間抜けだね。早くしなよ!」
船頭「(ハァハァ)うるさいね!
だから俺は素人は嫌いだってんだ。
政権が分かってないんだからぁ
そっちから見てるてぇと何でもないようだけどもね
政権ってのは大変なんだよ。
嘘だと思ったら、こっちきてやってみりゃぁいいんだよ。
もう、冗談じゃない。
そこの先の旦那! こうもり傘差してぼんやりしてないで
それつぼめて、有権者を突いてください。
政権の支持率上げないってぇとね、
いくらやっても動かないんだから。
早くしてください、早く。早く!」
客2「君ね、あたしはなぜあの男に
小言を言われなければならないんだ」
客1「良いから、悔しいだろうけどもさ、
こんな支持率も嫌でしょ?
だから、とにかくやっておくれ、我慢して。
えぇ、あたしに免じて。あたしが後で小言を言うから。
だからやっとくれ」
客2「ほんとにとろいね〜。冗談じゃない」
噺はまだまだ続きますが、お後がよろしいようで(笑)
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by chankin1
| 2010-11-21 14:32
| 政治・Social(社会)