今、尖閣諸島ビデオについての考察を途中まで書いたノートの上に書き始めました。ずいぶん長めの文章を書いていたのですが、まとまりが悪かったので下書き保存しておいたものです。しかし、その文章は永久に出ない事になりました。上書き保存してしまいましたから(笑)。
尖閣諸島の問題はニュースでもなかなか取り上げられなくなりました。先ほどニュースサイトを見てみましたが、YOMIURI ONLINEは「尖閣映像流出の海上保安官、処分は停職以上に」と関連して「『中国に親しみ感じない』77・8%…過去最悪」と流出職員に処分、「中国悪い」で幕引き間近という感じですし、asahi.comでも「中国、尖閣沖に常時監視船 海洋権益確保へ強硬路線」という見出しで中国がいかにも日本に威嚇しているような記事です。このことは注意深く尖閣諸島問題への両国の過去の合意、対処のしかたを見ていかなければなりません。
〈ここから引用〉
asahi.com(2010年12月19日3時2分)
漁政310は、中国の監視船としては最速の22ノットで航行でき、初めて2機のヘリコプターを搭載している。11月下旬、初めて尖閣諸島周辺の全海域を巡回し、海上保安庁の巡視船に対抗する行動を取った。高官は「これまで例がない画期的な第一歩」と位置づけ、日本の実効支配に対抗していく考えを示した。
この問題について中国高官が外国メディアの取材に応じるのは極めて異例。この高官は、監視船の常時巡航は「自国の海洋権益を保護するための当然の権利で、今後手を緩めることはありえない」と強調した。今後は監視船活動を対外的に情報公開して、主権をアピールしていくという。
一方、「常時監視にあたるにはまだ不十分」とも指摘。政府が民間の漁船を組織して尖閣諸島周辺の海域に派遣して操業させ、「官民合同」で取り組んでいく姿勢も明らかにした。南シナ海では今春から、監視船が中国漁船と船団をつくる護衛船団方式の監視行動を始めている。
〈引用終わり〉
以前から書いていると思いますが、アメリカ、中国に限らずどこの国においても、体制と反体制があると認識しています。政府のやる事が気にくわない、自分が上に立ちたい、もっと権益を増やしたい等、いろんな考えを持っている人たちは少なからず存在する筈です。その存在を認識した上で、中国の高官が発言したとされる上記のコメントを読むと、朝日が書くような単一的な断じ方では間違った方向に行ってしまうでしょう。戦前の翼賛報道も似たような事があったのかも知れません。幸い、現在の日本では新聞を始め巨大マスコミ全体が信用されなくなりつつあり、さらにインターネットにより多角的な情報を取得できるので、以前のような事にはならないと思いますが、巨大マスコミは仲間はずれを怖がってか、同じ視点で書いている事を考えると、記者クラブ談合が自分たちの既得権益を手放すまいと、ますます強固になっているように思いますね。
さて、先日、岩上安身氏が運営するWeb Iwakamiというサイトで
「ウォルフレン教授の講演」ビデオが掲載されていたので見てみました。その後、単独インタビューもされ、アップされたのでそちらもお勧めです。長いですが、見ていただければ、現在の日本や世界に起きているさまざまな事に合点が行き、納得できる部分が多いと思います。
ウォルフレン教授について知らない方もいるかも知れませんので一言紹介を書いておくと「カレル・ヴァン・ウォルフレン教授は、1990年に『日本 権力構造の謎』、1994年に『人間を幸福にしない日本というシステム』という重要な日本分析の本を書かれています。(Web Iwakami)」という方だそうです。僕は何度も書いていますが、本当に本を読まない人間なので(笑)全く知りませんでしたが、話を聞けば日本を長年ウオッチ、研究してきただけあり、さまざまな事に詳しく解説されています。
話の中で、彼の小沢評は非常に注目に値する人物で、世界の政治家の中でも彼ほど卓越した人物はいないと言い切っています。また、管首相に対しては、野党時代において評価していたけれども、小泉路線に回帰してしまった現状に、失望しているようでした。
僕は菅さんについて、小泉政権に大敗した選挙で東京で唯一だったと記憶しているのですが、議席を守った事に驚きを持っていましたが、その後の言動をみると、口だけは上手そうだと言う結論です。薬害エイズの厚生省資料を出させた事が思い出されますが、あれも厚生省が他のもっと重要なことを隠すためのものだったかも知れません。まんまと乗せられたか利用されたのでしょう。
菅さんについて一番信用できない部分は、事件性の大きな、あるいは、政治的に大きな影響を及ぼすものには首を突っ込むけれども、三井氏の告発する検察裏金問題然り、石井紘基議員暗殺の問題然り、関わったにも関わらず、その後は全く知らんぷりです。一獲千金を狙うけれども、都合が悪くなるとさっさと手を引くところ、仲間を見捨てるところですね。これでは、国民のための改革など出来る筈がありません。結局は自公時代の小泉と同じになってしまいました。
小沢さんと党首を争った時、「頻繁に総理を変えては恥ずかしい」、「まだ数カ月なので、様子を見よう」などと書いているブログなどを見て何とも歯がゆい気がしていましたが、体裁を繕っている場合じゃないと思うんですけどね〜(汗)。案の定、尖閣問題にはじまる外交問題、沖縄知事選に候補を立てられない為体、国会運営の酷さなど挙げるとキリがありません。ま〜、他所の国は、アメリカに言いなりな日本(従属)という見方をして、日本と話をする時は、その後ろのアメリカにものを言っているようなので、大した国益の損失では無いかも知れませんが・・・(笑)。
日本人は、それほどまでにマスコミによって頭の中を空っぽにされてしまったのでしょうか。
↑僕のツイートのまとめが見られます。あまりつぶやいていませんが(笑)