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テレビコマーシャルの未来

 趣味嗜好、ライフスタイルは昔に比べるとずいぶん変わってきています。テレビの見方もケーブルテレビで見たり、衛星放送で見たり、録画で見たり・・・。「プロ野球全盛の時代」。それはテレビの全盛の時代であったのかもしれません。いや「地上波放送の全盛」と言った方が正確かもしれませんね。DVDやビデオがレンタルで気軽に借りられる時代になった今日は、テレビの利用の仕方も変化してきています。視聴する時間も僕の子供の頃に比べると深夜営業や24時間営業の店なども増え、テレビの前に座る時間もまちまちです。このような状況になった現在は、一昔前のように「この時間帯はこのような人が見ているから、この商品のコマーシャルは広告効果が大きい」とは言えなくなりつつあると言えるでしょう。



 地上波は今まで番組内のコマーシャルが大きな収入源となっていて、番組の内容や放送時間帯から視聴者の生活等を推察して、それに合わせたコマーシャルが流されていました。しかし、現在は視聴者のライフスタイルの多様化により、見る時間に拘らないコマーシャル、スポンサーのコマーシャルに合わせた番組作りが必要となりました。また、テレビ以外のコンテンツの増加によって人々のテレビの前に座る時間が削られ、視聴に占有する時間が少なくなっているのです。さらに、ビデオデッキ等の機器もずいぶん進化し、コマーシャルを跳ばして録画できるものも出現しました。この事は放送される時間帯にテレビの前に座れなくても、録画しておけば煩わしいコマーシャルを跳ばして見られるようになった事を意味し、ますます、現在の形態ではコマーシャル効果が少なくなって行くのではないかと考えられるのです。

 したがって、これからの地上波は現在のようなコマーシャルの形態では、はっきりとした広告効果が得られなくなり、コマーシャルを流そうと言うスポンサーがいなくなると言う事になります。しかし、これでは大きな収入源が無くなるのでテレビ局としても、何か手立てを考えなくてはいけません。

 というわけで、テレビ局は広告収入を得るためにどうするかと言う事を考えてみました。

 近い将来コマーシャルは「コマーシャル自体を番組として成立するようなもの」にするか、「番組中にコマーシャルを流してしまう」と言う方法に変わって行くのではないかと思います。例えば前者の方法であれば新車のコマーシャルを打ちたい場合に、番組内でその新車の機能や特長を紹介する番組を作る方法です(この番組製作の方法は数年前から深夜で行われていました)。現在のストーリー仕立てのコマーシャルの長編判ですね。そして、後者の方法は現在の臨時ニュースのようにテロップのような方法で流したり、番組中に商品を登場させ何気なく紹介してしまう方法です。これはサッカー中継のメンバー表の端に社名ロゴを入れたり、商品写真を載せるなどの方法やドラマなどで役者が使用したり、飲食するものを対象商品にするというものです。この二つの方法は今までに深夜番組や特定の番組で行われていましたが、まだ通常の番組に使われていないと言う事は難しい部分があるのでしょう。なぜなら、これらのコマーシャル方法は制作に様々な制約や条件がつくので、よほど才能のある製作者でない限り、失敗に終わる可能性が大きいと思われるからです。また、現在のシステムになれている視聴者から、「邪魔だ」とか「うざったい」などの苦情が入る事も考えられますね。このように考えていくとこれからのテレビ局はこれからの番組作りに必要な優秀な人材の発掘、育成、確保ができるかどうかが浮沈の鍵になるでしょう。将来、地上波がペイテレビになるとしても、この事は最重要課題になると思います。

注)以上の事は僕の想像ですので、将来どのような形態のコマーシャルになるかは保証しません。(^_^;)
by chankin1 | 2005-05-01 01:21 | CM Check!(TV、ラジオ)

ほとんど毎日、明治のミルクチョコレートを食べていますw


by ちゃんきん