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マスコミ報道はこれで良いのか?

ええ、またぁ~~~??
 この月曜日(25日)、JR福知山線でJR始まって以来の大事故が起こりました。たくさんの方が巻き込まれましたが、この場を借りて亡くなった方々のご冥福をお祈りしたいと思います。
 救助活動も収束に向いつつある今、マスコミによって原因がいろいろ取り沙汰されていますが、そのマスコミの報道のあり方について少し書こうと思います。



 事故直後からラジオでそのほとんどの経過は聞いていたのですが、時折テレビでも確認をしました。毎度の事なのですが、このような大きな事故や事件が起きると、マスコミ各社はこぞって「詳しい現場の映像」と「犯人探し」に躍起になります。「現場の映像」は救助作業の様子や救急車で運ばれていく人の映像、無事だった人や軽傷だった人へのインタビューなどが繰り返し流され、「犯人探し」では運転手の行動や資質、勤務状況や列車のスピード、JRの記者会見の模様などの情報が流されました。

 それらの報道の中で疑問に思うのは救助作業や血を流した人が、担架に乗せられて運ばれる映像は必要なのか?と言う事です。事故に巻き込まれた可能性のある人の家族や知人は少しでも早く無事かどうかを知りたいでしょう。しかし、運ばれている映像を見たとしてもどこに搬送されたのかわからなければ意味がありません。運ばれている映像を何度もリプレイするよりも、どの病院に誰が運ばれたかを知らされた方が良いような気がします。それから、その事故に明らかに関係のない人にはどのように映るでしょう? その映像を見る人々は不特定多数だと言う事を考えると、安易に現場の状況を事細かに放送する事に不安を感じてしまいます。
 また、「犯人探し」ですがメディアが緊急な報道の中の情報が少なかったり、正確ではない状況で行うべきではないと考えます。これは1歩間違えると冤罪をかけてしまったり、事故の見方を間違った方向に誘ってしまう事があると思うからです。今回の事故に遇われた方々のインタビューも流していましたが、彼らは事故に遇ったばかりなので興奮状態にあり、精神的に普通ではないでしょう。ですから、彼らの証言の全てを鵜呑みにする事も危険です。それから、インタビューの取り方にも注意をしなくてはいけないと思います。今回の状況では軽傷で済んだ方々は大体同じ場所で待機していたと考えられます。と言う事は近くの人がインタビューされてたのを見たり聞いたりしている事も充分ありえます。事故寸前に気がついていなかったり知らなかった事を他の人が話した事によって、自分もそのように感じていたように思ったり、知っていた事のように話してしまう事もあると思うからです。

 テレビはいろいろなものを見せられますが、見せられるから誤解を生みやすいと言う構造を持っています。また、現実に起きている事が画面を通す事によってゲームや映画のように見えてしまう危うさもあります。報道する側はその事を深く認識し、このような緊急報道の場合にはどのような報道手法を取る事が良いのか熟慮に熟慮を重ねてほしいと考えています。今回の報道手法はオウムの「松本サリン事件」と言うメディアの全てが冤罪報道した頃から進歩していないと言っても良いでしょう。

 受け手(視聴者)はそれらの事を頭に入れて視聴する事が必要だと思っています。
by chankin1 | 2005-04-28 02:13 | 政治・Social(社会)

ほとんど毎日、明治のミルクチョコレートを食べていますw


by ちゃんきん