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それほど敗けてはいない民主党

 今回の選挙で感じた事は小選挙区制度による弊害です。今回もたくさんの激戦区ができ、多くの死に票が生まれました。今更言う事ではないですが、少数意見だけではなく、当選者と同じくらいの得票が抹殺されたりしました。一方、これは政権交替が容易になったとも言えます。上手く国民の心を掴めばすぐに政権交替ができるのです。

トラックバック先【民主党】去る人、来る人



 マスコミ発表された数字もチラッと見て知っていましたが、今回、トラックバックしていただいた「なんで屋—邁進劇—」の「たっぴ」さんが記事にリンクを貼って紹介されていたので改めて見てみました。

 比例代表では自民の2389万票に対して民主は2104万票。与野党で比較すると、与党が議席数100で3488万票(51%)、野党が議席数80で3294万票(49%)です。得票ではほとんど拮抗しているのに獲得議席数は与党が55.6%の議席を確保し、野党は44.4%の議席しか与えられませんでした。

 小選挙区で見るとこの傾向はもっと顕著で、与党3350万票(49%)に対して野党は3133万票(46%)であるのに、議席数は227:55と大きく差がついてしまっています。この数字を出しているサイトでは公明の98万票の獲得に対して共産が494万票であるのに議席獲得数8:0で不公平があるような事を書かれていますが、これは公明と共産の候補者数の違いがあるので、一概には不公平とは言えないと思いますが、それにしても死に票が多いのは否めません。

 しかし、このような状況(選挙制度)にしてしまったからには、国民一人ひとりが国政について日頃からチェックし考えなくてはいけません。それは、議員の力になる事でもあり、暴走を止める抑止力でもあるのです。特に、政権政党に投票した人々はその責を負わなければなりません。自分が望んだ通りの政治を行うかチェックし、間違いがあればそれを指摘し、修正させなければならないのです。それが、為政者と人民が同じとする民主主義です。

 以前の「有権者は変わらなければならない」という記事に書きましたが、国政を担う人間を党派を超えて育てなければならないのです。「唯一成功した社会主義国家」と日本が言われた時代では、「この人に政治を任せたい」「この人にお願いしたい」と言う事で良かったのですが、何事も「お上」に頼っていたその時代は民主主義ではありませんでした。ただの多数決で国政を決めていただけです。それが、さまざまな部分で金属疲労や腐食が起こり、構造改革が必要となった訳です。

 前回の投稿記事で「日本の民主主義は始まったばかり」と書きました。今回の選挙は一部で「ブログ選挙」、或いは「Web選挙」と言われるように「個人」がさまざまな意見を発信し、そこで議論がなされました。この事がまさに「民主」の始まりだと思うのです。
by chankin1 | 2005-09-15 02:44 | 政治・Social(社会)

ほとんど毎日、明治のミルクチョコレートを食べていますw


by ちゃんきん