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たかがゲームされどSecond Life

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昨年の11月からSecond Lifeという、仮想空間を舞台に第二の人生を遊ぼうというようなゲームに参加している。「オンラインゲームなど・・・」とほとんど興味が湧かなかったのだが、会社の仕事として、ある島に街を作る事になってしまった。それから約3カ月が経ったので、このゲームに感じた事を書こうと思う。

他のオンラインゲームをした事が無いので、簡単に比較は出来ないが、Second Life(以下SL)には、特に目的が無い。どういう事かというと、聞いたところとかちょっとした情報でしか知らないが、他のオンラインゲームはミッションと言って、領土を奪うとか、命令に従って相手を倒すとか、街を作る等の目的が予め設定されていて、それをクリアしたり高得点をあげる事で達成感が得られると言うゲームが大半らしい。

それに比べてSLは、メールアドレスと自分の名前とパスワードを設定すれば、誰もがその世界に入る事が出来るが、特に目的が無い。最初に入る土地は初心者用のどんなことが出来るかを学習する島に入るわけだが、その後の目的は何も与えられない。強いて言えば、熟練と言うか長い間参加している人(アバター)は見た目が初心者のアバターとは比べようも無い程美しく、パーティクルと言う光を放ったり、かわいいハートなどが飛び交うものや、アニメーション、ジェスチャーなどを豊富に揃えているのを見て、初心者はそれに追いつこう、自分ももっと美しく等と考えて、それらを探す目的が出来る。しかし、それだけでは子供の頃の着せ替え人形や、ヒーローのお面やTシャツを着るのと何も変わらないだろう。

だが、大きく違う事がある。一つは自分が作ったアバターと言う人形である。このアバターは入会時に数種類からタイプを選べるのだが、その後はいくらでも形を変える事が出来るのだ。背の高さから、手足の長さ。顔の細部や性別まで調節出来る。それに加え、スキンとシェイプと言うものが売られており、それを着ければ商品に示された容姿になれるのだ。その上、タイニーと呼ばれる着ぐるみまで存在し、その種類も動物やロボット、キャラクターと幅広い。つまり、昔の着せ替え人形のように、誰もがその人形を買えば、同じ容姿の人形を持つわけで、違うところと言えば、洋服などで差別化するしかないのとは違い、SLのアバターは突き詰めようと思えば際限が無いほどさまざまに変化させられるし、スキンやシェイプと言う身体を形づけるものを買ったり、自作する事も可能なのだ。

もう一つはコミュニケーションだろう。SLにはボイスチャット(マイクを通して話をする)と通常のチャット、SL内のメールやメモ帳のように使えるノートカードと言うコミュニケーションツールが用意されていて、リアル世界と同じように人々と交流する事が出来る。しかし、ボイスチャットは一部を除いてほとんどのアバターが使用しておらず、キーボードで文字を入力する通常のチャットが大勢ではある。

だが、通常のチャットは文字が入力されるので、SL内の翻訳ソフトやWebの翻訳サービスなどを利用して言葉のわからない外国人とのコミュニケーションも出来ると言う利点がある。かく言う僕も、入会数の多いアメリカ人を初め、フランス、ブラジル、アルゼンチン、中国、韓国、台湾等、リアル世界では考えられない人々と交流する事が出来た。これはボイスチャットでは出来ない事だ。

最後にもう一つ大きな違いをあげておくべきだろう。それは、SLがリアルなお金も使えると言う事だ。SL内ではL$(リンデンドル)と言う通貨単位が使われているが、それをドルや円との相互換金が出来る。リアルの外貨相場のように、円とL$のレートが日々表示され、その相場に応じて交換する事が出来る。そのことから、SLから億万長者が出たと言う(事実かどうかわからないが)噂が流れ、アメリカでは入会者数が飛躍的に伸びたと言う。

他のオンラインゲームでもリアルマネーが動く事もあるようだが、それはゲーム外での取引だと聞いている。レアな武器や強力な武器などを現実の世界で取引するわけである。しかし、SLでは取引額の制限もあるようだが、L$を使って欲しい物を買えば、それがリアルなお金と交換できるので、一つの国と同じような経済を持っていると言っても良いのでは無いだろうか。

長くなってしまったので、とりあえず今回は紹介程度の話で終える事にする。

次回はいつになるかわからないけれども、SL内でのコミュニケーションについて考えてみたいと思う。
by chankin1 | 2008-02-09 04:47 | Mac, PC & Game

ほとんど毎日、明治のミルクチョコレートを食べていますw


by ちゃんきん