新聞などで報道もあったようなので、知っている方も多いと思うが、「電車内で痴漢をした」として、長期に渡り、勾留されていた植草氏がやっと解放されたようだ。
僕は警察や検察が逮捕した本人から事情を聞く時間として、勾留はあって当然だと思う。しかし、それは罪状や状況によって、ほとんどの人が正当だと判断できるものでなければならない、と思う。
今回の場合、罪を犯したかどうかは別として、最高6ヵ月の実刑である罪状に対して、131日の拘束と言うから、4ヵ月以上に渡って勾留された事になる。※1
普通の人であればこの長い時間は相当苦痛であると思われる。つい数日前も、冤罪によって実刑を受けた人のニュースが流れたが、現場の足跡のサイズが本人の足のサイズと違っていても、自白を尊重して実刑が決まったような流れだったと言う印象を受ける。つまり、この事は、証拠が曖昧な場合は「自白」がその最大の証拠として取られる事になると言う事を示している。であるなら、事は慎重にも慎重を重ねて進めなければならない。
人は弱いものである。よほど自分を見失わないような訓練を日ごろからしていないと、何日も缶詰めにされ「お前がやったんだろう」とか「自白すれば楽になる」などとされれば、この場から逃げたいあまり言われるままの自白をしてしまってもおかしくない。時には本当に自分がやったのでは無いかと思ってしまったりする。検察官は自供を得るために心理学などを勉強していると思う。これが、一方からの視点(罪を犯した)で、それを応用した尋問が行われれば堪ったものでは無い。警察や検察には、自分の行為も客観的な視点で見る事を日ごろから実践して欲しいと願うものである。
<追記>
植草氏が解放されたので、SOBAさんのバナーはこのエントリーに残し、以降は流す事にする。

※1
余談になるが、東京都の「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」には特に「痴漢行為」の文言はひとつも無い。多分、「第五条の1」を適用しているのだろう。で、気になるのは、今回のスカートの上から触ったとされる行為がどれくらいの量刑に当たるかと言う事だ。つまり、4カ月以下の量刑であった場合は、不当に量刑を科せられたと同じになるのでは無いかと言う事だ。これからも事の推移を見守りたいと思う。
<1月28日 一部獄を変更>
「はじめの一歩」(icds)さんの意見に賛同し、「釈放」と言う言葉を「解放」と変更しました。