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人はなぜ誕生したのか

人間を考える 2

「人はなぜ生きているのか」という問を考える時、人が行っている事、できる事のすべてを考え、知る事が重要なのではないかと思います。例えば、何か知らないものがあったとします。それがどのようなものか知るために、どのようにできたものなのか、どのような形や機能を持っていて、どんなことに使えるかを考えますね。また、動物ならその動物がどのようなものを食べ、どのような行動を取り、周りにどのような影響を及ぼすかなどを観察して、自然の中での役割を探ったりします。ですから、人間の生きている意味を考える時、それらと同じように人間はなぜ存在し、どんな力があり、どのような事ができ、どのような事をしているのかを知ることは、大変重要だと思うのです。



生命の起源

人間が地球上に存在する理由に触れた説はいくつかあります。生命の起源に触れた説として古代アリストテレスが「動物誌」に記載した「自然発生説」、旧約聖書に代表される「創造神説」、自然科学においては「細胞説」、生命は海中に解けた有機物の化学進化によって誕生したという「化学進化説」などがあります。そして、人間が存在する理由を説明したものでは、ダーウィンの「進化論」のように原始的な生物時代から必要とされて、または淘汰されて様々に進化してきたという説。最近はDNAの解明から進化の過程がずいぶん解明されてきたようです。もう一つは「突然変異説」。猿は猿。「進化論」を否定する「元は猿だったかもしれないが、突然変異によって生まれた」という説です。そして、もう一つは「宇宙人説」。詳しくは知りませんが、「宇宙人がどこからか連れてきたか、宇宙人そのもの」という説などがあります。

現在の自然科学においては、無機物から有機物がつくられ、有機物の反応によって生命が誕生したという「化学進化説」が最も多く受け入れられているようです。その要点は次の過程を経て生命が誕生したとされています。

1.原始地球の構成物質である多くの無機物から、
 低分子有機物を生じる。

2.低分子有機物は互いに重合して
 高分子有機物を形成する。

3.原始海洋は即ち、こうした有機物の
 蓄積も見られる『有機的スープ』である。

4.こうした原始海洋の中で、脂質が水中でミセル化した
 高分子集合体『コアセルベート』が誕生する。

5.『コアセルベート』は互いにくっついたり離れたり
 分裂したりして、アメーバのように振る舞う。

6.このようなコアセルベートが有機物を取り込んでいく中で、
 最初の生命が誕生し、優れた代謝系を有するものだけが
 生残していった。
(参照:wikipedia「生命の起源」より)

本来なら、他の説も記述し比較をしたい所ですが、そのような事をしているといくら時間があっても足りなくなりますので、他の諸説は興味があれば調べてみてください。(現在では有力な説ではないと考えています)

上記のような理由で生命が誕生したとする「化学進化説」ではありますが、これも完璧なものではありません。なぜなら、その法則がどのようにできたのかがわかっていないからです。誰もが知っている法則にニュートンが発見した万有引力があります。しかし、これにおいても「ある」事はわかっても「なぜあるか」と言う事がわかっていません。それと同じ事が「化学進化説」においても言えるのです。

人間はなぜ誕生したのか

生命が誕生してからの事が説明されている現在一般的な考え方の「進化論」では、DNAに因って生命と特徴を子孫へと繋ぎ、体の機能を向上させていく内に種が増え、現在の地球上にあるような生態系となったとされています。しかし、このように考えた場合いくつかの疑問が生じます。「現在あるものは全て一つの種から派生したものなのか、はたまた数ヶ所で同時に或いは時間を違えて誕生したのか」「原始のDNAは未来を見据えていたのか」という事です。

まず、最初の疑問の「一つの種から派生したもの」と考えた時、「同じDNAを持ったものからなぜ違う種が生まれるのか」「なぜ、そこから植物と動物に別れたのか」という疑問が出てきます。また、「数ヶ所で誕生した」とした場合、その数ヶ所で「なせ同じような生命誕生の条件が満たされたのか」も不思議です。そして、「未来を見据えていたのか」と言う疑問は、単純なアメーバのような存在が将来の自分が危険を察知し、その対策として進化するプログラムをDNAに組み込んでいなければ、現在のような生態系になるとは考えられません。ですから、そのような高等な生存プログラムをなぜアメーバが持ち得たのか疑問に思うのです。また、下等生物であった時代に様々な環境の変化を経る中、生命を存続できた事はなんと大変な事でしょう。

地球上にある生命は長い時間を経て、現在のような生態系を作ってきました。この広い宇宙でも地球上にしか見られないと言われる生命が誕生するまでには、地球という生命を育む事ができる惑星が誕生してから、人の感覚では計り知れないほどの時間が経過しています。その事は限りなく「0」に近い確率の偶然が存在しての事だ、といっても良いのではないでしょうか。また、その誕生した生命が現在まで進化し続け存続できている事も、様々な偶然が存在してこその事だと思えて仕方がありません。現在の地球に見られる生態系は限り無く「0」に近い確率の上に成り立っている事であると考えるのです。数学の世界では限りなく「0」に近い数値のものは「0」と考える事があるそうでが、そう考えた時、その偶然は無規則な偶然ではなく、ある意味、仕組まれた偶然である気がしたのです。それで、このような事から、生命の誕生には何らかの外的要因があって為された事であると言う考えに至りました。

何が生命を作り、存続させたのか

前段の「外的要因とは何か」と言うことになりますが、現時点では「宇宙の法則(神と言っても良い)」ではないかと考えています。つまり、生命を誕生させるための、または許容する法則があるのだと考えているのです。なぜ、このような考えになるかを説明します。
 これまで書いてきた一般的に考えられる諸説が全て「偶然」に因るものだとします。そうした場合、現在の人間も偶然の産物と言う事になります。そして、その「偶然」は肉体的なものだけではなく、思考に至るまで「偶然の産物」と考えなければいけません。なぜなら、ここで言う「偶然」とは法則が無い事を意味しており、法則が無いものが法則を作る事など考えられないからです。このように考えると人間の思考全てが無法則の「偶然」からなるものとなってしまいます。しかし、実際には不可解な部分もあるにせよ、人間の思考によって作り出されるものには法則のようなものが認められます。その法則が無ければ現在のような社会を作る事などできるはずがありません。一方で、「偶然なのだから偶然に法則ができてもおかしくない」とも考えられるでしょう。もし、そうだとした場合、偶然に法則ができるようなプログラムが存在しなければなりません。なぜなら、この世界の全ての物質は何らかの法則で作られているはずです。そうでなければ形をとどめておく事などできないでしょう。よく科学者が「この世界に科学で説明できない事は無い」などと言いますが、科学で説明できると言う事は、全て計算式ができると言う事になります。物質同士がくっつき、化合物になるには条件(法則)があります。1+1は2ですが、どんなに時間をかけても、何度計算をしても3や4にはならないように、3や4、或いは100になるにはそのような条件(法則)が無ければなりません。つまり、「偶然なのだから偶然に法則ができてもおかしくない」と考えたとしても、そのひとつ一つの偶然を分析し照らし合わせて行くと、必ずそこには法則があるのだと考えるのです。そうでなければ「全て説明できる」とする事はそれは「嘘」と言う事になるのです。

今回はここまで
*一部説明不足のため書き加えました。おかしいと思った所はどんどん修正していきますので、ご承知おきください。

<補足>
最近の研究では宇宙にある惑星の10%にもなる確率で、何らかの生命が存在すると言う説があるようです。もし、そうだとすると、宇宙には予め生命が誕生するための法則が存在していると言う可能性が大変大きくなるでしょう。
by chankin1 | 2006-01-22 04:56 | 人間を考える

ほとんど毎日、明治のミルクチョコレートを食べていますw


by ちゃんきん