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生活の党 小沢代表の講演を文字に起こしてみた。

「文字起こし」と言うものを初めてしてみる。厳密に言うと、仕事で何度か録音の文字起こしをした事があるので、全くの初めてではないが、今回のような著名な人の文字起こしは初めてである。

ただ今、参議院選挙のまっただ中で候補者の演説が全国各地で行われている。基本的に信じられる個人を選ぶのは当然だが、その人が所属する政党が何をしているか、党首が何を言っているのかは大変重要で、昨年末の衆院戦後の動きでも明らかなように、自民党福島県連では「脱原発」を訴えていながら、党首が先頭を切って再稼働、海外へのトップセールス等をしているし、TPPに反対する県連もあるが結局参加を決めて事前協議を行っている。インターネットで様々な情報源から情報を取得している方にはうんざりするほど耳に入っている事だが、個別で「重要品目は守る」という話もアメリカは「全て0ベースでの交渉が決まっている事」としている。つまり、候補者個人が何を言おうと、中央が決めた事で進むのである。それでも、その個人に期待するならば、「あなたの主張する政策が党の方針で否定された時、どのような身の振り方をするのか?」と問うてみてはどうか。その答え方で、候補者が本当に信用できる人物かどうかを見るヒントになると思う。

前置きが長くなったが、選挙において党首が発する「言葉」は、各候補者が発する「言葉」と具体性が全く違うので、党首が何を発言するのかは非常に重要だと考えて、僕が新党日本の田中康夫の次に推す(笑)、「生活の党」党首小沢一郎の2013年7月7日に岩手県盛岡市内で開催された女性集会での挨拶を文字起こしする。


【2013年7月7日】小沢一郎代表女性集会での挨拶
http://www.youtube.com/watch?v=OFplyvgfjAg


司会:佳境でございます。小沢一郎彦星の願いはどのような願いなんでしょうか。その思いも込めまして、ここでですね、「彦星の思いを聞こう」と言うコーナーでございます。どうぞ、(聞き取れず)ご登壇いただきまして今、願いを込めた短冊の思い、その他の熱い思いをたくさんの織り姫の前でよろしくお願いします。

小沢:はい。みなさん、こんにちは。(会場:こんにちは)
え〜、今日は七夕様で何かとみなさんもいろんな日程、要件がおありの事だと思いますけれども、こうして大勢の皆様にご参加いただいて、私もご挨拶できますことを本当に嬉しく、ありがたく思っております。皆様のいつも変わらぬご支援、ご好意に心から感謝を申し上げます。

今日は限られた時間でもありますので、簡潔に申し上げたいと思いますけれども、今、短冊に書きましたのは「参議院選挙の必勝で、次へ」と書きました。

今、「アベノミクス」とか言う言葉がメディアでもてはやされて、なんか、みんなにも良い事があるような、国民の方々の中でも錯覚に陥らされているんじゃないかな?そう思います。

私は、なにも自民党だから駄目、と言っているわけでありませんで、国民のために良い政治をしてくれるならば、私は積極的に賛成したいと、どなたであれ、思っておりますけれども、安倍政権の一番、私は受け入れられない考え方があります。それは、個別の問題もみな、結果として対立するんですけれども、安倍さんは、いわゆる「景気回復」「デフレからの脱却」「経済を良くする事」いう事でもって、超金融緩和なるものをやりました。

ただ彼の話を聞いてみますとですね、景気回復するためには、国際的にも競争力のある大企業をどんどんどんどん強くして大きくする。そして、いっぱい大企業にお金を儲けてもらって、そのお金を国民のみなさんに配分すれば、みんなも良くなるんじゃないか。ま、こういうことを言うわけです。

これはね、どっか10年くらい前に聞いた話なんですね。小泉さんもそう言いました。市場原理、自由競争、競争して強いものが勝ち残って、その強いものがいっぱい儲けて国民に配分してくれりゃいいんだ、とこう言いましたけれども、結果はどうだったかと言いますと、小泉政権以来、国民所得は10%以上減っております。まいねんまいねん下がってきました。

そして一方で、大企業の懐には260兆円とも呼ばれるお金が入っております。ま、260兆円たってね、どんなもんだか誰も見た事が無いし分かりませんが、国の予算が90兆円前後ですから、それと約3倍のお金が大企業の内部留保として蓄えられているわけであります。

ですから、今度の安倍さんも全く小泉さんと同じ言い方をしてんですけども、大企業、競争力のある企業、強いものが勝っていっぱい儲けさえすればみんなも良くなるんだ、と言う考え方は、本当に大企業の論理に立った考え方であり、強者、強いものの論理であります。

強いものが競争して、強いものが勝って残れば良いんだ、と言うんでは、もはや政治は要らない、と言うことになります。もう勝手に競争させて、弱いものは落ちこぼれて、強いものだけ残る。これでは、動物の獣の世界と同じであります。私たちは、長い歴史の中で「それではだめだ」と言う事で民主主義も変遷してきたわけだし、資本主義も変遷してきて、自由競争は良いけれども、まずその前提として、多くのみんなが一定の生活をきちんとできる、そのためのセーフティーネットを作っていかなくてはならない。

社会保障も、年金も医療もその一つであります。最近では雇用の問題もそうです。それから、非常に格差が大きくなりました日本。

これね、小泉さんのちょっと前まではね、OECDという先進諸国の間でですね、日本は2番目か3番目。常にそうでしたが、最も平等で公平な社会だったんですね。これを自慢していたわけですよ。みんな中産階級でもって、みんなが等しく豊かになる事だ。

ところが、小泉政権以後ですね、急速にそのランクが落ちまして、今では20番目くらいランクが落ちて、22〜23番目の不公平、不平等な社会になってしまった。と統計上言われております。

ですから、その意味で、本当にこれ以上ですね「強いものが勝てば良いんだ」と言う話の政権運営いたしますと、本当に日本はいびつな社会になってしまいますし、特に東京を中心とした大都市と地方、地域社会との格差はどんどんどんどん開いてくる。

私は、そう言う意味でですね、時々、これは官僚もね、それから財界も、そしてそれに毒された政治家もですね、同じような議論をするんですけれども、私は財界人ともたまに今でも会う事はあるんですが、彼らに言うんです。

「当面のね、企業の論理としてはそれで良いかもしれない。(落ちるものが?)競争して勝って残れば良いじゃないか。しかし、結局大多数の国民が疲弊し、そして特に地方が疲弊してしまったらばね、結局、あんたがたに返ってくるんだよと、天に唾する話だと。やっぱり、みんながそれだけのレベルの生活を維持していく。そして、消費者としても、もちろん生産者としてもですけれども、企業から見れば消費者として、それをみんなが買う、消費する。それがあって初めて企業が成り立つわけですから、買う余力も何にも無くなっちまったらば、これは企業自体だっておかしくなってしまうわけですね。

ですから、そう言う意味で、「目先の事で儲かりさえすれば良いんだと、やらずぼったくりと言う類いの考え方では、必ず天に唾する話で大企業も最後は駄目になりますよ。」と言うことを私は言うんですけれども、特に政治家は今言ったように、やっぱり、政治って言うのは、好きなようにね自由に勝手にやらせてりゃそれで良いんだ、っていう、それが政治ではありませんし、そんだったらほんとに政治は要らなくなっちゃうんで、やはり政治はきちんとセーフティネットを考えながら、自分たちの社会をみんなで維持していくという事だと思っております。

ま、そう言う事で、いろんな個別の政策はもちろんあります。けれども、そう言った政権運営の考え方そのものが私は根本から間違えている。という風に思っておりますので、こういう政治をなんとしても長続きさせてはいけない。ストップを掛けなければいけない。ま、そう思いまして、今度のね、参議院選挙で自公が、ま、今日マスコミもいっぱいいますがね、マスコミじゃ「自民党が勝つ勝つ」って一生懸命応援していますけれどもね、結果的に自公が多数を取ったとすると、今言ったような事が、どんどんどんどん、力でもって強権的にやられてしまう。

TPPなんてね、農業・漁業だけじゃないんですよ。お分かりと思いますが、健康保険、医療も殆どそうです。アメリカの狙いはそこがあるんですから。農業なんかより遥かに大きい、彼らの市場の狙いは医療であり、またまぁ、郵貯や保険もありますけどね。そう言う事があるから非常に危険だ、と言っているわけなんですが。

政府はですね、事前にアメリカから言われてるんですかね、なんだか知らないけれども。政府自らが、混合診療、自由診療を、枠を拡大するという。自由診療というのは保険じゃなくて、先端技術やあれやなんかは、それにかかれる人はそれで良いけれども、そう言う事を全部許していたら結局、保険は維持できなくなるんですよ。簡易保険は。

アメリカじゃ5000万人の人がね、保険に入ってないと言われている。(聞き取れず)受けらんない。あれ自由ですからね、アメリカは。だから、そう言う意味でね、簡易保険は絶対やはり・・・。いろいろ問題ありますよ。医療も改革しなくちゃなんないし、年金も改革しなくちゃいけません。だけど、このセーフティーネットはね、みんなの健康のため、そしてみんなの最後の人生までの、年金はですね。そのセーフティーネットとして、これを守っていかなくてはならない。私はそんな風に思っております。

そう言う意味で、この参議院選挙。なかなか(聞き取れず)厳しい選挙戦であります。やはり、もう関根さん自身がね、まだ知名度がね、出足も遅れてましたしね、立候補も遅かったからですけれども。知名度が低いもんですから、その意味でみなさんにご迷惑をおかけしますけれども、なんとしても、ここで関根候補を当選させていただいて、そして、今言ったような強権的な強いものの側に立った政治をなんとしてもチェックし、そして3年後と思われます総選挙で、もう一度政権交代して国民皆様のサイドに立った政権を今度こそね。私も自由の身になりましたからね(笑)。なんとか新しい政権を樹立したい! 奪取、政権奪取したい! そう思っておりますので、皆様の一層のご支援を関根候補に与えていただきますよう、心からお願いをいたしましてご挨拶といたします。

ありがとうございました。



↑僕のツイートのまとめが見られます。あまりつぶやいていませんが(笑)
by chankin1 | 2013-07-10 06:09 | 政治・Social(社会)

ほとんど毎日、明治のミルクチョコレートを食べていますw


by ちゃんきん