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自殺現場を見てしまった。

現在の日本は、毎年、自殺者が3万人を超えると言う。僕は以前電車通勤で、仕事の移動にも電車を使う事が多かったので、飛び込み自殺か分からないが、人身事故で良く止まる事があった。ところが、最近は電車利用も減り、そのような事に出くわす事も無くなったので、「年間3万人の自殺者」と言う情報は、にわかに信じがたいと言うか、現実感を伴っていないものだった。

しかし、昨日、日本の社会の病理の一端を見る事になってしまった。

朝の9時半ぐらいだろうか、家の師匠が「外が騒がしいよ」っていうので、ベランダから外を伺うと、「○○さん、やめなさい!」とか「相談に乗るから」と言う男性の大きな声と共に、「やめて〜」という子供の泣き叫ぶ声が聞こえた。それで声が聞こえる方にふと目をやると、紺のパンツを履いただけのはだかの男性が、15階建てくらいのマンションの12階部分と思われるベランダの手すりの上に乗り、今にも飛び降りそうな感じで立っていた。

すぐに「自殺をしようとしている」とわかった。それで「どうしたら良いのだろう」といろいろ考えを巡らせたが、結局、説得が上手くいって飛び降りを思いとどまってくれる事を祈るより無かった。その状況をずうっと見ているわけにも行かなかったので、何度か部屋に入ってはしばらくしてベランダで様子を見ると言う事を繰り返したが、状況は騒ぎが起こった当初と変わらなかった。しかし、騒ぎが起こってから1時間以上経過した頃から、男性が疲れたのか腰を曲げるような格好をし始め、早く救出しないと体力的に持たないのでは無いかと危惧した。

その予想は数分後に的中してしまった。目を離していたが女性の悲鳴らしきものと「バシッ!」と言う大きな音がしたので、急いでベランダに行き確認すると、男性の姿は立っていたベランダの場所には無く、マンションの下ではレスキュー隊員が数名、男性が落ちたであろうと思われる場所に駆けつけて何か作業をしていた。目が悪く、距離も少し離れていたのでよく分からなかったが、レスキュー隊員が男性を救急車まで運んで、救急車はサイレンを鳴らしながら病院まで行ったようだった。

しかし、今回の一部始終を見ていて、ベランダに立ったところで説得は非常に難しいように感じた。心配していろんな人が声をかけただろうが、会話するでも無く、ただただ、ベランダの手すりの上でぼう然とし、時々手を横に広げたりするだけだった。会話が出来るような精神状態では無かったのだろう。結局は、ベランダに行くまでに家族なり、知人が察知しなくてはならないのかも知れないが、非常に難しいとも思う。

このような自殺は多いのか少ないのか分からないが、何とか救う手だては無いのだろうか? スタントマンが使うような大きな空気を入れたクッションのようなものを広げられたら、衝撃も減るような気もするのだが・・・。
それよりも、一刻も早く自殺しないで済むような社会になって欲しい。

ご冥福をお祈りします。

※まだ亡くなったと聞いていませんので、先の文は早過ぎましたヾ(;´Д`Aアセアセ

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by chankin1 | 2010-09-16 02:52 | 政治・Social(社会)

ほとんど毎日、明治のミルクチョコレートを食べていますw


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